インドネシアのジョコ・ウィドド大統領が、首都のジャカルタをカリマンタン島に移転すると正式に提案しました。
首都を移転させるなんてなかなか聞いたことないニュースですが、首都を移転させることのメリットって何かあるんでしょうか?
首都移転の理由が気になりますよね。
インドネシア首都移転理由とは
インドネシアは世界第4位の人口を抱える国で、インドネシアの現在の首都は「ジャカルタ」です。
日本人にもなじみがある観光地ですね。
そんなジャカルタは人口は950万人以上が住んでおり、東京都市圏に次いで首都圏の人口が世界第2位のメガシティ。
そんなジャカルタの面積は約662.33km2で、人口密度はおよそ15,353人/km2です。
東京23区の人口は948万2,000万人、面積は約627.57km2、人口密度は15,109人/km2ということで、東京都とインドネシアの人口密度は非常に似ています。
日本でも東京都への一極集中が問題視されていますが、インドネシアが首都を移転させる理由も人口が過密になり、世界最悪とも言われる交通渋滞を巻き起こしている事。
そして海面上昇と地盤沈下による水没の危機という生命の危険性があるため。
インドネシアでは温暖化による海水面の上昇の影響と、地下水の過剰なくみ上げにより地盤沈下から、2050年までにはジャカルタ北部の95%が水没してしまうそう。
日本でも首都直下型地震や、近い将来来るであろうといわれる東南海地震の水害。
温暖化の海水面の上昇は他人ごとではないですよね。
移転先はどこ?
ジョコ・ウィドド大統領は、首都の移転先にカリマンタン島東カリマンタン州の東部を正式発表。
首都移転には5~10年かかり、330億ドルほどの予算がつぎ込まれるそうです。
日本円にすると3.7兆円!
とんでもない金額ですね。
ですが移転先のカリマンタン島東カリマンタン州、豊かな熱帯雨林も広がっているそうなんです。
そうすると、首都移転のため熱帯雨林を約30万ヘクタール開拓しなくてはいけないそうなんですよ。
地球規模の温暖化で海水面が上昇して、首都ジャカルタが水没してしまうからという理由で移転するのに、木々を伐採して環境破壊してしまうのは矛盾したことだと思うのですが・・・
環境破壊は自国の問題だけではなく、日本にも、世界にも影響します。
国の発展と環境の保護を同時に行うのは難しいことだとしても、ぜひ取り組んでもらいたい問題ですね。
まとめ
インドネシアの首都移転理由、移転先の調査でした。
日本でも東日本大震災の影響で帰宅難民者が大量に発生し、東京一極集中の弊害が叫ばれました。
過去を見ても首都機能の移転問題が度々話題に上がります。
大震災で水害が起きてからでは遅いので、東京都も何か対策を考えなくてはいけませんよね。
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